2026-10-03
顔が大きく見える理由、実は左右非対称が原因かもしれません
顔が大きく見える・頬がたるむ原因は骨格の左右非対称にある場合があります。軟部組織の施術希望から頬骨縮小・長曲線切除へ変更し、自然でバランスの取れた輪郭へと導いた症例を解説します。


「顔が横に広く見える」「顎がたるんできた」「頬の肉が垂れて見える」「頬骨の下がこけて見える」など、様々なお悩みで来院される方が多くいらっしゃいます。そのため、カウンセリングを予約する段階でご自身が受ける手術をあらかじめ決めて来られるケースも少なくありません。しかし、実際に診察室で患者様のお顔を詳しく分析してみると、表面的に感じているお悩みと根本的な原因が必ずしも一致するとは限りません。精密診断を行うと、脂肪や軟部組織の問題というよりも、顔面骨の左右非対称、頬骨の突出方向、フェイスラインの角度、下顎ラインの広がりによって、骨格の影響によるたるみが生じているケースもあるためです。

今回ご紹介する患者様も、当初は軟部組織輪郭術を受けるために来院されましたが、最終的には頬骨縮小術とニューV手術(長曲線切除術)を併せて行った症例です。一番のお悩みは口元のたるんだ頬肉と顔の広がりでしたが、カウンセリング、診断、3D CT精密検査の結果、核心的な原因は骨格の左右非対称による影響でした。
頭部から始まった非対称がお顔の中心のバランスを崩し、頬骨や下顎ラインにまで影響を及ぼしていました。そのため、手術はお顔全体のバランスを整え、左右の対称性を合わせることに集中しました。

まず頬骨の手術においては、お顔の「ハイポイント」をどの位置に設定するかが非常に重要でした。ハイポイントとは、顔の立体感やハリ感を決定づける中心的なポイントのことです。このポイントが崩れていたために中顔面がたるんで見えていたため、ハイポイントを適切な位置に再配置しながら過度に突出した頬骨の横幅を整え、小顔効果・立体感・皮膚への程よいテンション感を同時に引き出すことを目指しました。

また、患者様のご希望のイメージが女優のパク・ミニョンさんのような柔らかく女性らしい小顔であったため、長曲線切除術を行いました。もちろん、特定の芸能人と全く同じ顔を作ることは不可能ですし、望ましいことでもありません。人それぞれのお顔に合った最適なラインや角度があるからです。しかし、患者様との十分なカウンセリングを通じて、本当に求めているのは過度に尖った不自然なVラインではなく、「顔の横幅の縮小」「滑らかなフェイスライン」「調和の取れた顔」であることをしっかりと把握することが重要でした。

エラ(耳下角)から顎先へと繋がるラインを整え、正面から見た際の顎の幅感まで考慮して、最も自然で安定したラインをデザインしました。特に左右非対称があるお顔の場合、両側を均等に削るのではなく、左右の骨の形・厚み・突出方向に応じて異なるアプローチが必要となります。さらに軟部組織の変化まで計算に入れた手術を行うことで、初めて安定した美しい結果を得ることができます。

このように、ある患者様にとっては骨格構造を根本から整えることが重要である一方、別の患者様では軟部組織輪郭術だけで綺麗なフェイスラインを整えられる場合もあります。同じ「顔の余白」という悩みであっても、その原因は脂肪、皮膚の弾力、筋肉、唾液腺、骨格、左右非対称など多岐にわたるためです。したがって、手術の前にはお顔を多角的かつ立体的に分析することが不可欠です。

手術から1年以上が経過した現在も、バランスの取れた美しいフェイスラインを維持されています。ご自身が骨を削る輪郭手術を受けることになるとは思っていなかったため、決断までには少し時間を要しましたが、今では「あの時の選択を全く後悔していない」とおっしゃっています。

お顔のたるみやこけにお悩みの方は、ご自身で手術方法を決めつけてしまう前に、まずは専門医による精密な診断とカウンセリングを受けられることをおすすめします。
よくある質問
顔が大きく・横に広く見えてしまう主な原因は何ですか?
単なる脂肪や皮膚などの軟部組織の問題だけでなく、顔面骨の左右非対称や下顎の骨格的な広がりが原因である場合があります。一見するとたるんだ頬肉や脂肪に見えても、3D CT精密診断を行うと頬骨の突出方向や骨格の非対称が根本原因であるケースも少なくありません。
頬骨手術における「ハイポイント」とは何ですか?
お顔全体の立体感やハリ感を決定づける中心的なポイントを指します。このポイントの位置が崩れると中顔面全体がたるんで見えてしまうため、頬骨の横幅を縮小しつつハイポイントを適切な位置に設定することで、立体感と肌のハリを同時に改善することができます。
顔の非対称を改善する手術では、左右を同じ量だけ切除するのですか?
いいえ、左右均等に削るわけではありません。左右の骨の形状、厚み、突出方向の違いに合わせて、それぞれ異なるアプローチで設計します。非対称があるお顔は、左右それぞれに適したオーダーメイドの切除を行うことで、初めて自然で均整の取れた仕上がりになります。
頬のたるみを改善するために、骨の手術が必要になることもありますか?
はい。骨格のアンバランスや左右非対称がたるみの根本的な原因となっている場合は、輪郭手術が必要となることがあります。状態によっては軟部組織の手術だけで十分な場合もありますが、骨構造に起因するたるみであれば、頬骨縮小術や長曲線切除術を併用する方が根本的な改善につながります。